日程等:
2024/08/10~2024/11/24
(2024年8月10日(土)〜 11月24日(日))
2024/08/10~2024/11/24
(2024年8月10日(土)〜 11月24日(日))
開催期間
2024年8月10日(土)〜 11月24日(日)
場所
牧野富太郎記念館 展示館 企画展示室・植物画ギャラリー
はじめに
山田壽雄(1882-1941)は、牧野富太郎の代表作『大日本植物志』をはじめ、集大成である『牧野日本植物図鑑』の植物図を牧野と協同で制作するなど、牧野が最も信頼を寄せた画家として知られています。
その一生を植物の精密で正確な写生図を完成することに捧げ、植物学者の指導のもと二人三脚で描くことに専念し、牧野の研究を支え、植物分類学の発展に貢献しました。
しかし、職業画家として植物学者とともに描いた山田の植物図は、論文や図鑑などで出版されることを意図したものであり、出版されるときには画家の名前が表に出ないことが多いため、これまで表舞台に出ることがありませんでした。
2024年3月、牧野文庫に所蔵される牧野が手元に置いていた植物図や、東京大学に遺されていた山田が描いた秘蔵図をまとめた『牧野富太郎が愛した画工たち 山田壽雄画集』が、ついに出版されました。
本展ではこの出版を記念して、掲載された植物図や牧野と協同で制作した図など約100点を一堂に展開し、山田の植物図の魅力をご紹介します。
内容
① 牧野富太郎と山田壽雄
牧野が自ら創刊に携わった植物学雑誌に掲載した「ハマジンチョウ」、渾身の作とした『大日本植物志』の植物図「オオヤマザクラ」と「モクレイシ」など、山田と協同制作した植物図は圧巻。数々の共作は、牧野が山田に寄せた信頼の表れといえるでしょう。
② 作品は絵ではなく図である
数多くの植物を観察して本質を見抜き、自然の芸術をそのまま巧妙に再現する才能を備えた山田は、日本で唯一のサイエンティフィック・アーティスト(Scientific artist)とよばれました。かたくなに芸術づくことを避けて、植物の実態に迫ることに専念した山田の秘蔵図を一挙公開します。
③ 巧みな彩色
山田の彩色図の特徴は、ごく短いラインで面を塗り込み、僅かな隙もないほど密に色をつけることであるとされています。植物のもつ本来の色を、芸術的絵画とは異にしていかにつけて科学的な植物図となすかを極めていきました。
④ 近代植物分類学と植物図の発展
江戸時代の本草学や博物学から近代植物分類学へ。その軌跡と植物図の歴史を、牧野文庫に所蔵される図譜や西洋の植物画など貴重な資料から紐解きます。
主催
高知県立牧野植物園
企画・運営
公益財団法人高知県牧野記念財団
協力
株式会社北隆館・練馬区立牧野記念庭園・東京大学大学院理学系研究科附属植物園(小石川植物園)・東京大学総合研究博物館
備考
・JR高知駅発の周遊観光バス「MY遊バス」の利用をご検討いただき、植物園駐車場の混雑緩和にご協力ください。
・イベントの内容を変更または中止させていただく場合があります。ご来園の際は最新情報をホームページでご確認ください。
高知県立牧野植物園
〒781-8125 高知県高知市五台山4200-6
TEL(088)882-2601 / FAX(088)882-8635
(電話応対時間 9:00~17:00)
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